空港に「賄賂(チップ)禁止」の看板 英語、中国語、ヒンディー語で表記
バンコク北郊のドンムアン空港に4日、空港職員、入国審査官らに賄賂を渡さないよう求める看板が登場した。看板は入国審査窓口などに設置され、英語、中国語、ヒンディー語で「チップ禁止」と書かれている。

中国人殴打事件 手数料という名の賄賂(チップ)上乗せか?
ドドンムアン空港では9月27日、ジャカルタ発の便で到着した中国人男性がタイ入国を拒否された上、警備員に殴られ、強制送還される騒ぎがあった。タイ側は入国拒否は書類に不備があったためとしているが、中国のSNS(インターネットの交流サイト)には、警備員が男性に暴力を振るう現場を撮影した動画とともに、男性が賄賂の支払いを拒んだため暴行を受けたというコメントが投稿され、大きな反響を呼んだ。
どうやら、ドンムアン空港に到着した中国人旅行者らが到着時ビザを申請した際に正規の手数料に上乗せした金額を要求されていた疑いが強まり、タイ警察入国管理局と空港当局が設置に踏み切った。今後、バンコク東郊のスワンナプーム空港、南部のサムイ空港、プーケット空港、北部のチェンマイ空港などにも「チップ禁止」の看板を設置する。

入国管理局の新長官、就任早々に「賄賂禁止」看板の設置措置を取る
賄賂の存在を認めるような今回の看板設置は、このトラブルが直接の原因とみられる。10月1日に入国管理局長に就任したスラチェート警察少将は、入国管理局トップとして就任早々、「大胆な措置を取った」とタイのメディアは注目している。