タイ政府・サックサヤーム運輸大臣は、タイ国鉄の新たな都市鉄道SRTレッドライン(Red Line)が11月に営業運転を開始するのに合わせ、フアランポーン駅の閉鎖を計画していることを明らかにした。長くバンコクの中央駅としての役割を担い風格あるファランポーン駅が亡くなるのは寂しいと思う人が多いに違いない。
レッドラインの開通でファランポーン駅閉鎖が決まり、都心部の渋滞緩和に寄与
レッドラインはバンスー中央駅~ランシット駅及びバンスー中央駅~タリンチャン駅を結ぶ2路線で、現時点では今年7月に開通し11月から営業運転を開始予定である。同大臣によれば、フアランポーン駅を閉鎖することでタイ国鉄の中長距離列車は都内中心部を通過しなくなるため、渋滞緩和が期待できる、と述べている。
具体的な閉鎖時期はレッドラインと国鉄の運行計画次第のところがある
バンスー中央駅に中長距離列車が乗り入れる準備が整うまでの期間は、南本線の利用者は郊外のバンバムル駅(Bang Bamru)でレッドラインに乗り換えバンスー中央駅へ、同様に北本線及び東北本線の利用者はチアンラーク駅(Chiang Rak)でレッドラインに乗り換えるという形を計画しているとのこと。昨年には、タイ国鉄はバンスー中央駅開業後も一部列車はしばらくフアランポーン駅からの運行を継続するとしていたが、今回の大臣の発言はそれを覆すもので、実際どのように運用になるのか、運航計画次第で閉鎖が延びることもあり得る。。