ベトナム 1月から中国をサイバー攻撃し、コロナ情報を収集

                           

2020年05月02日

Newsweek(日本語版)の4月27日、なかなか興味深い記事がでていた。アンキット・パンダという署名入りの記事の翻訳だ。それによると、

「米サイバーセキュリティー企業のファイア・アイによれば、ベトナムは独自の諜報活動を通じてウイルスの猛威に立ち向かおうとしている。」

「同社が4月22日に発表した報告書によると、ベトナム政府はハッカー集団を使って、コロナ危機に関する情報収集を目的に中国政府や武漢市当局を攻撃。最初の攻撃は1月6日とみられ、まだ危機感の薄い時期から手を打っていたことが分かる。」「背景には中国への不信感がある。ベトナムと中国は近年、南シナ海の領有権をめぐって対立している。2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)危機の際に、中国の隠蔽体質について教訓を得た影響もあるかもしれない。」とある。

このニュース他でも掲載されていたが、ベトナム政府は公式には否定している。中国は、ニュースを見る限り公式にはサイバー攻撃されたことを発表していない。いずこの国もその能力さえあれば、していることである。が、ベトナムならさもありなん、と思う。

ベトナム人の歴史的な中国への警戒心

歴史的に中国への警戒をベトナム政府も国民も持っている。そしてベトナムを服属させようとする歴代の中国皇帝は何度か軍を送り、その度に失敗している。近くは中越戦争(1979年)で、ベトナム北部に中国軍が侵攻したが、初期の目的を達した(「ベトナムへの軍事的懲罰の完了」宣言)と言って、引き揚げた。これは、ベトナム軍の抵抗の激しさに手を焼いた結果であるが、その後、解って来たことはベトナム側も相当の被害を出している。中国と領有権を争っている西沙諸島は、当時の南ベトナム海軍と中国軍が衝突し、1974年1月19日に中国軍によって占領され、その後南北ベトナムの統一がありベトナムに社会主義政権が成立したものの返還はされず、その後も同諸島は全て中華人民共和国の実効支配下にある。さらには、南沙諸島にも実効支配の手を伸ばしている。

さて、ハッキングの成果か否かは不明だが、中国は、肝心なところで今回の新型コロナ感染に関して隠蔽があり、中国報道官のツィート「米軍陰謀説」は習近平政権への忖度により観測気球のようなものだ、これが帰って藪蛇になって米国の敵愾心を煽る結果となった。中国のネットで広まった「隠蔽と忖度が人を殺す」ということを如実に示している。

ベトナムはコロナ禍を抑え込んでいる数少ない国である

ベトナム政府は心の底で中国を信用していないことは明らかであるコロナ禍では、ベトナムは大規模な検査や強力な外出禁止などの疫病対策により、その人口の割合からすれば、感染の拡大をほぼ封じ込めている、と言える。

*掲載画像:上記記事のNewsweek(日本語版)より

Follow me!

  NEW SAI TRAVELのお勧めの旅   カンポット州野鳥保護区

New Sai Travel