モンドキリ州の森で野生牛:コープレイの群れをWWF(世界自然保護基金)の研究者によって撮影されました。同研究者たちは、WWFがサポートしている環境省の管理下にある野生保護区で撮影に成功し、先に野生象の群れの撮影にも成功しています。

WWFの研究者によると、ビデオ撮影には少なくとも1頭の子牛と大きな雄牛を含む7頭の群れが捉えられている、という。群れは移動の早さに驚く、とも付け加えている。
今回、撮影された野生牛コープレイは、「1937年にカンボジアで初めて発見された。かつてはカンボジア北部のほか、ラオス南部、ベトナム西部、タイ東部の森林に分布していたが、2007年現在ではカンボジアに約 250 頭が生息するか、絶滅状態にあるとされている。」(Wikipesiaの記述より)
絶滅危惧種;コープレイ
世界的に絶滅危惧種としてリストアップされているコープレイ(英名:Kouprey Bos sauveli)は、東南アジアの国内牛の祖先である可能性が最も高い種である。1937年の発見時においても 1000頭前後しか生息していなかったと考えられているが、ベトナム戦争時代のホーチミンルートが通るモンドリキリは米軍の盲爆地帯で、さらに住民や兵士による狩猟、家畜からの伝染病など、さらに生息域の減少などのために数が激減し、最後の確実な目撃は1983年であり、2007年現在では250頭程しか生存していないか絶滅か、と危惧されていたが、今回の撮影で生存が確実となった。
なお、コープレイは1頭の保護された状態でカンポット州のテックチューン動物園で見ることができる。
*コープレイ:東南アジアの固有種野生牛コープレイは、その特徴的な角と世界の野生牛のなかで最も優美な姿として知られている。
*参照:下記の文①をクリックしてください。
① モンドルキリ州 野生のアジアゾウの群れを撮影ー4月中旬ー
② 旅情報誌:DAC(Discovery Asia in Cambodia) No.5のカンポットの紹介「テックチューン動物園 コープレイで見ることができます。