地元紙報道によれば、ヤンゴン市開発委員会(YCDC)は5月3日、ヤンゴン市高架鉄道(YUMRT)の建設に向け土地収用手続きを開始すると発表した、という。
ミャンマーはイギリス統治時代に鉄道整備が進み、ヤンゴンには環状線もあり、日本から譲渡されたJR車両が見られる。線路は老朽化が進み、改修の必要がある路線も多い。

ヤンゴン高架鉄道は、2路線を計画
このたび発表によると、同高架鉄道は東西線と南北線の2ルートが計画され、土地収用の手続きは東西線のラインターヤーとパラミ通りを結ぶ区間(18キロ)で開始される。同委員会は土地収用の対象となっている場所における不動産の開発、増築、売買、譲渡などあらゆる変更を5月7日以降禁止した。土地収用の幅は沿線の22~29メートルと定められている、という。
計画によれば、ヤンゴン市高架鉄道(YUMRT)の東西線は、ラインターヤー~パラミ通り~南ダゴン~トーチャウンガレーを結び、南北線はダラ~ヤンゴン中央駅~ミンガラードン国際空港を結ぶルートが計画されている。
建設費用全額は円借款、全ルート完成予定は2035年
建設費用の全額は日本の円借款により賄われる予定で、JICAが2012年から基礎調査を開始していた。第1期工事は2021年から開始し、全ルートが完成するのは2035年になる見込み。
高架鉄道、タイに遅れるところ30年余のミャンマーである。
*掲載写真は、高架鉄道のイメージ画像です。