ラカイン州の紛争 軍による村焼きと無差別攻撃がエスカレート

ミャンマー

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2020年10月27日

アムネスティ 新たな証拠を収集

国連との協議資格を有する国際人権団体のアムネスティ・インターナショナル(Amnesty International、以下「アムネスティ」)は10月12日、ミャンマー国軍と反中央政府ラカイン州のアラカン軍(AA)の間で進行中の武力紛争が深刻化する中、ラカイン州の民間人が無差別攻撃を受けている新たな証拠を集めたことを発表した。

発表によれば、アムネスティによると、新たな証拠は直接の証言、ラカイン州内から入手した写真とビデオ、衛星画像の分析、メディアの報道、市民社会の情報源に基づいているという。

地雷による民間人の被害が多発

アムネスティはまた、民間地域で最近発見された対人地雷を分析し、それが国軍によって頻繁に使用される地雷と識別した、という。それらの地雷は、通常の対人地雷よりも大きく深刻な被害をもたらすという。なお、国軍もアラカン軍(AA)も対人地雷を使用しているが、ラカイン州やチン州ではここ数ヶ月、これらの地雷により民間人が死亡・負傷する事故が多発している。

村の両側から攻撃

アムネスティはまた、収集した衛星分析と新たな目撃証言は、国軍兵士が9月初旬にラカイン州中央部の村を焼き払った証拠を示している。

目撃者は国軍が村の両側から攻撃してきたと訴え、「2つの部隊がセットとなり、1つは道路から、もう1つは山から来た。遠隔地からの撮影されたものには、道端から車で入って来た者もいた」(プレスリリースより)と状況を説明した。

なお、国軍の報道官は攻撃について、村の近くでアラカン軍(AA)が遠隔操作により即席爆発装置(IED)でパトカーを攻撃したからだとメディアに発表している。

アラカン軍(AA):二〇〇九年ごろ、北部カチン州で、国軍と長年対立する少数民族カチンの武装勢力「カチン独立軍」の支援を得て結成された。かつて「アラカン王国」を築いた歴史を持つラカインの民族感情をあおり、自治拡大を掲げて、ラカイン州での拠点づくりを図る。ラカインは人口約三百万人のラカイン州で最大勢力だ。以前は州人口のうち推定約百万人はロヒンギャだったが、一七年八月にロヒンギャの武装勢力と国軍などが衝突し、七十万人以上が隣国バングラデシュに避難した。ロヒンギャの存在感が低下した後、一八年十一月ごろから、AAと国軍の戦闘が激化し、約一万三千人の国内避難民を生んでいる。<アラカン王国> 現在のミャンマー西部ラカイン州の地域に、15世紀から300年以上続いたラカイン人の仏教王朝。18世紀後半、現在のミャンマー全体で多数を占めるビルマ人の王朝に滅ぼされた。AAはかつての繁栄がビルマ人らに奪われたという論法で、民族感情に訴えている。 -以上、2020年4月20日 東京新聞の記事より抜粋ー

ラカイン州の位置

なお、下記のアラカン軍はラカイン州の仏教徒を中心とし、イスラム教を信奉するアラカン・ロヒンギャ救世軍とは、別組織である。

アラカン・ロヒンギャ救世軍アラカン・ロヒンギャ救世軍(アラカン・ロヒンギャきゅうせいぐん Arakan Rohingya Salvation Army)は、ミャンマー西方のラカイン州で活動する反政府武装組織。

*掲載写真 アムネスティが示したミャンマー国軍による集落の焼き討ち

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