中国企業 シハヌークビルに数十億ドル投資、属国化への懸念が高まり、首相が反論

カンボジア

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2018年11月03日

プノンペン中心部 高層コンドミニアムの多くが中国資本家。 画像:Webサイト

シハヌークビルの中国化

シハヌークビルのホテル・ロビーの中国人。ほとんど英語ができない。声高な中国語が響く。
中国資本によるシハヌークビルの大型宿泊・娯楽施設開発

シハヌークビル、街の東郊外の一大開発地。

シハヌークビルのホテル・ロビーの中国人。ほとんど英語ができない。声高な中国語が響く。

中国企業は、数十億ドルを投資してシハヌークビルに商業センターや娯楽施設を建設している。これらのプロジェクトは、国内外の観光客、特に中国人のニーズに対応するように設計されている、地元紙は報じる。まさに「中国の、中国による、中国人のための」の急激な投資拡大の姿だ。このプロジェクトの責任者は、「第1段階は2019年10月に完了する。多目的商業センタープロジェクトは2022年に完了する予定だ」と述べている。また、カンボジア旅行代理店協会(CATA)チャイ・シブリン会長は、「中国人旅行者はカンボジアの経済に大きな貢献をしてくれる。旅行者の中には訪問中にビジネスチャンスを探している投資家がいる」と述べたている。中国の投資家はカンボジアに20億ドルの不動産を投資しており、今後10年間で投資額は50億ドルに増える見込みという。確かにシハヌークビルはおろかプノンペンの新規高層コンドミニアムのほとんどが、ここ数年の中国資本による建設であるが、完成されたビルの屋上には煌々と灯りがともるが、人が住むと思われる灯りとなるとまばらである。

カンボジア人の対中国感情の悪化

2017年8月3日 AFP伝より。カンボジアの警察当局は3日、インターネットユーザーに裸の写真を送るよう唆し、その写真を使って現金を脅し取っていた犯罪組織に関わったとして、中国人の男女215人を逮捕したと発表した。カンボジアでは複数の中国人犯罪組織が自国民を標的としたサイバー犯罪を繰り広げているとされ、当局が摘発を進めていた。写真はAFPより。
2018.06.26 プノンペンで中国人とカンボジア人が乱闘。中国人10人とカンボジア人3人が暴行の容疑で逮捕。翌日、地元紙が報道。写真:地元紙より
2018年4月19日の地元紙報道「カンボジアでの中国人の犯罪取り締まり要請」中国人の洪水のような海外進出は、中国政府の統制さえ、超えていいるのだろう。

急速な中国資本の進出には、カンボジア人の間に懸念が高まり、属国化の危うさがあるとの批判がでてきている。また、地元テレビでは中国人の犯罪や路上での集団乱闘などが報じられ、かつてベトナム人の犯罪を殊更強調していたカンボジア庶民の間でも中国人の問題が話題となり、また人気の行楽地であったシハヌークビルを避ける動きさえ出て来た。

中国の属国化批判に首相が反論

こうしたカンボジア人の対中国感情の変化にカンボジア政府・フンセン首相は敏感に反応している。地元紙が報じたところによれば、10月2日、フンセン首相は、「中国がカンボジアを侵略している」という主張に対し非難した。首相は、「カンボジアには多くの建設プロジェクトがあるが、十分なスキルを持った労働者が少なく、中国人に橋の建設やその他多くのプロジェクトに関わってもらう必要がある」と述べたという。この報道の首相の発言は、いつもの過敏とも思われる発言だが、中国資本の流入が単に大型プロジェクトに限らず周辺の宿泊施設やレストランの買い上げに伴う土地の高騰、さらに中国人労働者の流入が眼に見えて多数であること。中国語通じるのが当然といった態度が問題となっているのであり、その意味では首相の反論も一面的である。。

*参照:シハヌークビルの中国化の詳細は下記①の文をクリックしてください。

①「ルポ:奔流(龍)、シハヌークビルを洗う」(Discover New Asia No.16に掲載)

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