悪乗りか? 自称:中国人ギャング「シアヌークビルの支配権を掌握する」と動画で宣言

カンボジア

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2019年05月17日

「中国人のギャング集団が、シハヌークビルの支配権を掌握する」と宣言した動画が投稿され、カンボジアの人々から多くの関心を集め、共有され続けている、と地元Webサイト:フレッシュニュースが報じいる。記事では、facebookに投稿された30秒の動画では、重慶から来たと称する中国人ギャング集団の1人が、「今後3年間で、シアヌークビルは私の管理下にあると思う」と宣言している、と伝えた。記事の題名からもショッキングな話題であり、カンボジア人一般から「中国人なナメられている」という反発を招き易い。が、フラッシュニュースの報道を見る限り、「中国ギャング」と決めつける証拠は得ていない。

見る人が見れば、「悪乗りおふざけ動画」か

だが、この中国人ギャング団との動画だが、17日現在、自称しただけで、おふざけ悪乗り動画投稿ということが、十分にあり得る。確実な裏付け証拠がない限り、投稿者も集団も自称の段階である。

同動画が投稿された12日、在カンボジア中国大使館は、カンボジア国家警察への協力を約束し、国家警察と共にこのギャング集団を追跡しているが、シアヌークビルに在住しているかどうかも不明だという。

カンボジア・中国政府が抱く不安(火)に油を注いだ感がある

近年、急速な中国支援や中国企業の投資増加でカンボジア国民の反中国感情の高まりが見られ、それが政権批判に転じるのを怖れるカンボジア政府も「一帯一路」構想の対外イメージの悪化を気にする中国政府、再三再四にわたって、「中国人犯罪者の取り締まりを強化する」とメディアを通じて報じている。ならば、「本物のギャング集団が動画で宣言した」のなら、両国政府の顔を逆なでした行為、また本物ギャングの行為なら、「藪蛇」である。中国のマフィアなら「青幇(ちんぱん)」のように巨大秘密結社というのが古来から中国マフィアの特徴、表に出たら元も子もない。この動画はおふざけ、悪乗りという見方が充分あり得る。が、カンボジア政権の独裁化に伴い国内メディアが御用機関化されて久しく、一般国民はフェイクニュースやうわさに乗りやすい。その点をカンボジア政府は大いに懸念しており、政府の不安に火に油を注いだ報道である。

昨年の時点で、地元メディアが伝える政府・各省機関レベルの発表では、カンボジアに1万6000人以上の労働許可を持つ中国人が、シアヌークビルにおいて空港や深海港の建設、コッコン州において観光施設やインフラ建設のプロジェクトに従事している、という。カンボジア入国管理局は、シアヌークビルだけでも7万8000人の中国人が在住しており、そのほとんどは労働許可証を所持していないと推定している。

中国資本の大型開発プロジェクト 大陸からの中国人労働者雇用がセットになっている

中国支援や中国企業集団(これは中国国営企業)の開発は、労働者を中国大陸から呼び寄せることがセットとなっている。この点がアジア、アフリカ諸国でも地元民の雇用につながらないという反発を招いている。

掲載画像:「問題の動画のキャプチャー写真」 画像:カンボジアのWebメディア Fresh Newsより。

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