新型コロナ第4波 テト正月を直撃

ベトナム

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2021年02月10日

ここ10日間、ベトナムは新型コロナウイルス第4波に襲われている最中である。まして今週はベトナム最大の人口移動を促すテト休暇の始まりである。1月28日突如、保健省が国内のクラスター発生を発表するや瞬く間に北部の州で数十人単位で感染者確認が相次ぎ。27日までベトナムは55日間の市中感染ゼロと報道されていた矢先、それも1日で82人も出てしまった!」と驚きが人々に広がった。そして1月28人から2月9日、ほぼ10日間で感染者数は計483人を確認した。まさにテト(ベトナム正月)を直撃している。

*テト(ベトナム正月、今年は11日~13日、中国の春節にあたる)

きっかけは日本入国のベトナム人であった

1月17日、ハノイ市ノイバイ国際空港からシンガポールを経由して日本に渡ったベトナム人女性から空港検疫でイギリス型変異種が確認された。この情報に接したベトナム政府当局は密かに情報の真偽と感染者とされた女性の接触者、感染源の追跡調査を始めたようだ。

大規模クラスター感染の発生(28日、保健省の発表)

保健省は「1月28日、82名の感染者が確認された」と発表、前日の27日にベトナムは55日間の市中感染ゼロと報道されていた矢先、それも「1日で82人も出てしまった!」と驚きが人々に広がった。実に寝耳に水、それも冷水の感がある。

場所はベトナム北部の紅河デルタ地方ハイズオン省と東北部地方クアンニン省で海外渡航歴のない2人が新型コロナウイルス感染が確認されたことから始まった。このうち一人は新たに国内市中感染が確認された一人は感染者(女性・34歳)ともう一人は感染者(男性・31歳)の2人で、いずれもベトナム国籍である。次の感染者確認は、ハイズオン省チーリン市フンダオ村在住で日本の入国検疫で確認された女性感染者の義理の妹。同感染者と同じ職場でバイクで一緒に通勤していた、という(やがてコロナ感染者からイギリス型変異種が後に確認されている)。15日に日本に向かう同女性の送別会に出席し、翌16日は頭痛や寒気の症状があったが、市販薬を服用して出勤。17日には親戚の新築祝いに出かけた。23日午後になって咳や胸の圧迫感、息苦しさの症状が現れ、仕事を休んで病院を受診した。24日午前と26日午後に買い物に行き、他の日も普段通りに出勤していた。が、28日に発表された感染者となった。次は、クアンニン省ハロン市ホンハー街区在住で同省バンドン国際空港の職員。熱や咳、喉の痛みの症状があったため、23日に自主的に病院を受診した。検査の結果、27日に陽性と判明した。同男性は9日に同窓会に参加し、19日にはコンビニエンスストアに入った。21日に空港の忘年会に参加し、22日には会社の会議に出席した後、薬局に立ち寄った。それでこれまでに89人の接触者が確認されている。総計82名の感染を保健省は発表したが、その発見地域と感染者の内訳はベトナム北部のハイズオン省(72名)・クアンニン省(10名)で集団感染の発生である。さらに29日には9名、ハイズオン省(4名)・クアンニン省(2名)・ハイフォン市(1名)・バクニン省(1名)・ハノイ市(1名)の感染者が確認された。第4波累計者91人となった。

まさに2つの省でクラスター大規模感染の発生で、これがベトナムの新型コロナ感染の第4波の始まりだった。

         ベトナムのコロナ禍の第1波から第3波

そこでこれまでのベトナムの新型コロナ感染の波をみると、

① 第1波(3月~4月末)   市中感染ゼロ 99日間期間:4月23日ー7月24日  

② 第2波(7月半ば~8月末) 市中感染ゼロ 71日間期間:9月3日ー11月12日 

③ 第3波(11月半ば~12月初め)市中感染ゼロ 52日間期間:12月7日ー1月27日 

となる。

第1波、第2波、第3波と新型コロナの襲来の度にその収束させるスピードが速くなっていることが解る。第1波の収束まで105日間かかり、その後の第2波の収束に43日間、第3波に24日間かかかる。、第四波は第三波よりも多くの人々が短期間の収束を願っている。政府当局も感染抑制の方法を3つの波から学んでおいることが解る。今度の第4波もより感染収束が早まるであろう。まだ、国内感染の発生の確認からほぼ10日である。

28日、保健省の発表に合わせた行政措置

この間、28日には早くもクアンニン省では学校休校措置を取る。ハイズオン省はより厳しい社会的隔離措置を取った。さらにハノイ市では、地元メディアが「ハノイ:テトのイベント、中止の可能性も 市中感染懸念」を報道した。翌29日、ベトナム北部の港町:ハイフォン市はクアンニン省とハイズオン省との交通遮断の措置にでた。

ホーチミン市 国内のコロナ震源地から訪れる者に21日間の隔離適用の措置

同29日、ホーチミン市 国内のコロナ震源地から訪れる者に21日間の隔離適用の措置を取った。実に自治体の動きも早い、過去から学んでいるのである。

ハノイ・ホーチミンなど23省・市で学校休校措置、そしてテト休暇を前倒する

そして1日に入るや「1日、直ちにハノイ・ホーチミンなど23省・市で学校休校措置、そしてテト休暇を前倒する」ことを決定している。

同日、感染状況は「2月1日、6省・市で新たに30人が市中感染を確認 初めてハノイで4人の感染者を確認」となっている。市中感染による新規感染者30人の内訳は、◇北部紅河デルタ地方ハイズオン省:17人、◇東北部地方クアンニン省:5人、◇ハノイ市:4人、◇南中部高原地方ザライ省:2人、◇東北部地方バクザン省:1人、◇東南部地方ビンズオン省:1人である。

 

既に28日~1日の4日間で第4波の感染者28日以降に確認された集団感染は総計270人なっている。この時期、増加と拡大傾向は止まらない。

北部の集団感染で英国型変異種を確認 ホーチミンでも1例を確認

一方、同じ2月1日、北部の集団感染で英国型変異種を確認 ホーチミンでも1例を確認する。翌2日、4省・市で新たに30人が市中感染者を確認する。

テト帰省の鉄道チケットキャンセル相次ぐ

こうした確認状況と関係自治体の行政措置にテト休暇(ベトナム正月)を前に一部の人々に動揺が見られた。先ずは、テト帰省の鉄道チケットキャンセル相次いだことだ。キャンセルを求める客の大半は中部と北部出身で、テト(旧正月)に合わせて帰省するためチケットを購入した人たちで。1日にはビンズオン省ジーアン町(thi xa Di An)のジーアン駅に100人もの客が訪れ、返金を求めた。が、キャンセルが相次いだことから駅の窓口で返金用の現金が底を尽き、多くの客に返金対応ができないなどの混乱が広がった。

4省・市で新たに9人が市中感染 新たにザライ省、ビンズオン省に感染が拡大

3日、4省・市で新たに9人が市中感染 新たにザライ省、ビンズオン省に感染が拡大した。なお、イギリス型変異種の感染第4波は、依然ベトナム北部に集中し、そして無症状感染者が圧倒的に多いことだった。

保健省による3日午後の発表では、市中感染による新規感染者19人となり、その内訳は、◇北部紅河デルタ地方ハイズオン省:14人、◇東北部地方クアンニン省:4人、◇南中部高原地方ザライ省:1人だが、依然数ではベトナム北部の省に集中している。

ホーチミン市 新型コロナ感染者が訪れたバックパッカー街の喫茶店を封鎖

4日 ホーチミン市 新型コロナ感染者が訪れたバックパッカー街の喫茶店を封鎖 ホーチミン市1区ファングーラオ街区警察は3日午前11時半ごろ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内1883人目の感染者となった男性が訪れていたとして、かつて外国人のバックパッカー街として知られたブイビエン(Bui Vien)通りの211番地にある喫茶店を封鎖した、という

6省・市、新型コロナ流行地域からのテト帰省に隔離措置適用

―ハイズオン省、工場労働者のクラスタ感染-

また同日の4日、新型コロナ、ハイズオン省で37人が市中感染 1月28日以降に発表された市中感染は10省・市の総計366人。新規感染者37人は、いずれもハイズオン省チーリン市にある工業団地の工場労働者たちだった。早速、当局は6省・市、新型コロナ流行地域からのテト帰省に隔離措置適用を決めた。

5日、ハノイ:外出とテト帰省の自粛を呼び掛け、テト正月を控え警戒強化を発表。一方、同日の5日朝、9日ぶり市中感染なしであった。

保健省 21日間に延長した集中隔離期間を、従来の14日間に戻す方針

一方、保健省は5日に開かれた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策に関する会合で、変異種の確認に伴う急速な感染拡大を受けて21日間に延長した集中隔離期間を、従来の14日間に戻す方針を明らかにした。これは感染状況が収束に向かう状況を踏まえての措置ではないだろうか。

8日、9省・市で47人が市中感染 タンソンニャット空港職員5人陽性 累計2000人超える。1月28日以降に確認された集団感染は計422人となっている。また市中感染による新規感染者47人の内訳は、◇北部紅河デルタ地方ハイズオン省:31人、◇ホーチミン市:5人、◇東北部地方クアンニン省:3人、◇西北部地方ディエンビエン省:3人、◇ハノイ市:1人、◇東北部地方ハザン省:1人、◇北部紅河デルタ地方バクニン省:1人、◇東南部地方ビンズオン省:1人、◇南中部高原地方ザライ省:1人に拡がる。

*上掲のドンズオン省はビンズオン省の間違いです。ビンズオン省でも感染者確認

ベトナム鉄道、テト休暇中の列車を一部運休する

9日 ベトナム鉄道、テト休暇中の列車を一部運休することを発表。第2波が発生したダナン市では直ちに国内線飛行機、鉄道の運行停止、ダナン市封鎖等がおこなわれたが、飛行機運行は続き、鉄道は一部運休にとどまっている。

9日、5省・市で13人が市中感染、ホーチミンで空港関係者2人の感染確認

9日、5省・市で13人が市中感染、ホーチミンで空港関係者2人の感染確認したと、保健省は発表。10日現在は掲載写真の通りである。

ベトナム そのコロナ対策は水際立っている

こうしてベトナムにおける新型コロナ感染の状況と政府、自治体のコロナ対策行政を追ってゆくと、ベトナムはしっかり過去の経験から学んでいることが解る。未だ闇雲に厳しい封鎖処置の繰り返しと国民を敵視して情報封鎖・改竄を続ける中国独裁政権と比べ社会主義標榜を同じくしながらコロナ対策は実に水際立ったものである。何しろ動きが速い、締め付け一辺倒ではない。

日本もコロナ禍の過去の経験から学んで欲しいものだ。

*掲載写真:*掲載画像: vietnamnews.vnより

 

 

 

 

 

 

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