軍事政権の終わりと共に毎年、新種発見が相次ぐ発見だが、なかでも今回は大発見に属するだろう。最初の報道はCNN、ロイター通信でその後ミャンマー内外でニュースに取り上げられている。
CNN報道によれば、このほどミャンマーでこ新種の「霊長類」が発見された。しかし、生息数は推計で200~260匹しか残っておらず、絶滅の危機にさらされている、という。
新種の霊長類は「ポッパ・ラングール」と名付けられ、尾(しっぽ)は長く、目の周りが白色で丸く縁どられており、頭頂部に長い毛が生えている。ポッパの名ミャンマー・バガン遺跡の南方の聖山であるポッパ山から取られた、という。今回の研究に協力した英ロンドン自然史博物館によれば、生息数は推計200~260匹。同館の上級学芸員は、野生に残された個体数は限定的であるなど、残念ながら悲喜こもごもの発見だと語った。
ポッパ・ラングールはしっぽの長さや毛皮の色、頭がい骨の形など新種である手がかりはあったが、他の種の遺伝子分析との比較で新種であることが確認された、という。はるか彼方、人類の祖とつながる霊長類の新種である。
掲載画像:ロイター通信より