続報 <小さな旅・新春企画> 鶴の舞 ー期間限定ー カンポット州野鳥保護区

カンボジア

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2019年02月18日

続報:オオヅル生息地:Alung Pring 野鳥保護区へ

保護区の舞うオオヅル

 

国道123号線でコンポントラッチの街の先、左折の道は国道31号線で至プノンペン。真っすぐ東に進むと右手に野鳥保護区の看板が見えて来る。右折して入る赤土道が保護区へ。

貴重なオオヅル生息地として近年の保護区指定で脚光を浴び始めたカンポット州コンポントラッチ市域のAlung Pring 野鳥保護区の続報です。

2月6日朝6時半、カンポットの宿を出て保護区に向かった。道はカンポットとケップ、その先のコンポントラッチの街を結ぶ国道123号線、この道は、コンポントラッチの街から国道31号線と名称が変わり、国道3号線と合流してプノンペンに通じている。左折する31号線に入らず、さらに直行すると、右手にオオヅルを描いた保護区の看板が見えて来る。そこを右折する未舗装の道路(上掲の写真)に入る。ここから8キロほど進んだ所を左折した小道が保護区に向かう道。すぐに左手に寺があり、道沿いの右手農家前にパーキングの看板が見えてくる。そこから50mほど、第1報に掲載した「バッファローカフェ」左手にある。ここで保護区入場チケットを買う。ここから道の先100mほど、右手に保護センターの建物が見えてくる。バッファローカフェのオーナーは地元民だが、英語が通じることから観光客相手のカフェを始めたようだ。カンポットからこの野鳥保護区まで、車でほぼ1時間です。

国道から離れて農道に入るや英語は通じないので注意が必要。やはり日本語ガイド同行が必須である。

バッファロー・カフェで一休み

―バッファロー・カフェーから先、保護区とあって原則地元民以外の車・バイクの乗り入れ禁止ー

野鳥保護区入口に位置するバッファローカフェ。右手人物が英語を解するカフェ・オーナー。
野鳥保護区は、低層湿原地帯で雨期には水没する。

バッファローカフェは、集落がとぎれて湿原が見渡せる位置にある。湿原の野鳥類は見られるが、目当てのオオヅルの営巣地は、ここからは見られない。同カフェはカンボジアの民家造りの高床式家屋。2階部分を開け放ち、カフェとしている。カンボジアでよく見られるゴミの散乱もなく、意外に小奇麗な印象。飲みものはインスタントコーヒーや缶飲料、食事も簡単な田舎料理で腹ごしらえ程度。英語が堪能な方なら、保護区についてオーナーから保護区の説明が聞ける。ここで保護区入場チケットを購入し、道の先の保護センターへ向かう。

眺望のよいバッファローカフェ2階。オオヅルの飛翔は見られても、営巣地はここからは見られない。

保護区入場チケット:一人10㌦

保護区入域チケットはバッファロー・カフェで購入する。

一般客の保護区観察は、季節限定 11-4月、オオヅル最盛期は2,3月

カフェから先の道は、野鳥保護もあって地元民以外は車やバイクの乗り入れは禁止。この道は、所謂農道(生活道路)で道の先は湿原の中で消えている、カフェで自転車を借りて保護センターまで可能だが、100mの距離だから徒歩でよい。幸いオオヅル生息は11月半~4月半ばの乾季だが、雨期なら湿原は広大な沼となり、保護区への道は泥濘の道となること必定という保護区自体が季節限定

自然保護センターには展望台付き、眺望抜群で湿原の背景はベトナム領の山並み

この湿原、小河川が集まって滞留した所、雨期には一面の水面となる低湿地である。同じような湿原はカンポット州の他にもあり隣接のタケオ州にも大きな湿原がある。そこにもオオヅルが飛来している。湿原の東縁を国境が走る。かつては小河川や運河が縦横に走り、ベトナム領とも行き来ができたようだ。茶褐色に緑が走る湿原、池塘がそこ彼処に見られる典型的な低地湿原。確かに人の手が入っていないという意味で貴重な自然景観になりつつある。

野鳥の生態に配慮した造りの野鳥保護区センター。建物左階段より2階部分の展望台へ。

展望台では保護センターの係員が展望台に三脚付きの観察用単眼鏡を用意してくれますから、肉眼では遠い湿原のオオヅルや他の野鳥類も手に取るように鮮明に見られます。また、取材時には頭上を何度か鶴の群れが飛来してきました。

展望台に設けられた野鳥観察用の単眼望遠鏡。

  保護区生息の野鳥90種類、オオヅル300羽余を確認

大型サギ類他、いくつかの種類の野鳥が見える。

保護区の取材時、幸運だったことは保護区にボランティアとして派遣されたイギリス人専門家と偶然に出会えたことです。半年ほどの現地滞在ですが、彼女の言によれば、90種類の野鳥とオオヅル300羽余

人家近くの湿原に舞うオオヅル。
野鳥の群舞。絶えず湿原上を舞う野鳥の群れからこの地が野鳥の生息種類・数の多い貴重な湿地でありことが解る。背景の遠くの山並みはベトナム領。
野鳥の美しい舞姿が捉えられた。

を確認しているとのことです。100m余の先に池塘に群れる大型サギの群れ、上空を群舞する中型の鳥、一群れ数羽で散在するオオヅル群や100羽を超える中型の野鳥の群舞を見るに湿原全体に生息する野鳥の個体数は、全体で優に数千羽である。

なお、展望台には、観察可能な野鳥の姿のパネル’(下掲掲載写真)が掲示され、観察の便宜を図っている。

保護区の野鳥たち。展望台に設置されている。

オオヅルはミャンマーからやって来る

また、専門家の彼女の説明によれば、オオヅルはミャンマーからやって来るという。Wikipediaの「オオヅル」の項の記述で「渡りはない」というのが、かねがね疑問であったが、オオヅルは明らかに季節性渡り鳥であった。ここAlung Pringで見られるオオヅルは、非繁殖期の11月ー4月であり、繁殖期はミャンマーに営巣するようだ。こうした乾季のオオヅル営巣地、カンボジアでは3か所が知られているが、ベトナムのメコンデルタにもあるが、タイにはないという。

*ここアンロン・プリン他、タケオ州のベトナム国境付近の湿原、トラペアン・トムの3か所。

 オオヅルの姿は夜明けから午後1時ごろまで多く見られる

―野鳥愛好家やお子様連れには日本語ガイド同行が無難-

まるで新春の絵ハガキのような鶴の飛翔

野鳥バーウオッチングは早朝というのが定番だが、オオヅルの飛翔は午後1次頃まで可能で、群れで飛来する姿が見られる時間帯は、夜明けから午後1時ごろまで何度かある、と同保護センターの係員は述べている。同保護区での野鳥観察を堪能されたい方は、日本語ガイド同行が無難です。保護区に辿り着くには、看板があるとはいえ、国道からの入り農道といった脇道、英語はセンター係員にも通じません。

*掲載の営巣地や飛翔写真:Canon カメラ、タムロン製 最大210mmレンズ使用。

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