上掲:YouTubeより
レオナルド・ディカプリオ主演の映画「ザ・ビーチ」で有名になったタイ・ピピレイ島の白砂のビーチ。しかし映画に登場する手つかずの美しい光景とは裏腹に、海岸は自撮り写真に夢中の観光客であふれ返り、海上はスピードボートがひしめき合っている現状。このビーチが6月1日から一時的に閉鎖され、観光客の立ち入りが禁止された!

マヤ湾に面した同ビーチは国立公園の一画にあり、タイ国立公園野生動植物保護局(DNP)が、再生プロジェクトの一環として、9月30日までの閉鎖を命じたという。タイ観光局によると、ピピレイ島はマヤ湾に船舶が進入することも、ローサマ湾にいかりを降ろすことも禁止される。これは、まさに英断!である。ビザ緩和のお蔭でどっとアジア系観光客が押し寄せる日本とて、同様の問題が起こるであろう。事実、京都で着物着て散策する観光客は圧倒的にアジア系観光客で着物の日本人客はごく稀である。
閉鎖されていても、観光客はタイ国立公園野生動植物保護局(DNP)の厳格な監視の下で、同湾の2つの断崖絶壁がラグーンを織り成す光景を鑑賞できる。
マヤ湾が閉鎖されるのは今回が初めて。同湾はタイのクラビ県にあって人気観光地ピピドンに近い。タイ国立公園野生動植物保護局(DNP)の予想では、2018年にこの一帯の国立公園を訪れる観光客は前年より50万人増え、250万人に達する可能性もある。世界のビーチリゾートでは、フィリピンの人気観光地だったボラカイ島も、4月26日から半年の予定で閉鎖されており、マス・ツーリズムが各地で問題になっており、こうした動きは他の続くことだろう。