暗がりのミャンマー 軍の政権、ウクライナ侵攻非難決議に反対を表明 

                           

2022年03月13日

軍の政権、ウクライナ侵攻を好機と歓迎、だが北朝鮮並みの孤立へ

忘れられた感のあるミャンマーだが、国際通には軍の非合法政権はロシアのウクライナ侵攻を好機と捉えていると見ている。

これで世界のミャンマーへの関心が薄くなり国内の民主派殲滅に専念できると。だが、長く国民から圧倒的に信頼されていない軍は広範な国民の反感を背景に内戦状態となっている。依然、国民から抵抗に手こずっている。

AFP通信より、これはウクライナではない。ミャンマーのミャンマー・サガイン地域で国軍により焼かれたとされる村。Chin Twin Chit Thu氏提供(2022年2月3日撮影、5日公開、資料写真)。

数少ないミャンマー情報だが、近々のNHKニュースでは3月11日、「深刻な電力不足 クーデター後の混乱や価格高騰で」という見出しを掲げている。

ミャンマーでは、クーデター後の混乱に加えて、世界的なエネルギー価格の高騰により深刻な電力不足に陥っていて、停電が頻発し市民生活や経済活動への影響が広がっています。」

独裁国家と停電はつきものである。1980年代後半、日本に留学していた中国人はアルバイト先で「日本は停電がないんですね。国ではしょちゅうあります。」と言っていた。ミャンマーの場合は民主派政権以前の軍事政権時代の2005年、ヤンゴンでは一日に何度も停電があった。2010年頃までのカンボジアとよく似ている。カンボジアの場合、近年停電は少なくなったものの、乾季の3-5月は、首都プノンペンでも停電が起こり得る。

グーグルアースを見れば、都市部の夜間の灯りが少ない国、朝鮮半島の北半分は異様に暗い。夜の明るさに独裁政権の強権度が現れる。ミャンマーの軍の政権下の状況が解る。もはやミャンマーは北朝鮮並みの暗さである。違いは軍は国民の広範から反感を示していることである。篭の鳥でも自由な生活の想いが残っている。

この軍の政権にASEANで親近感を示す国は一党独裁で中国の債務の罠が懸念されるラオスとカンボジアぐらいである。それでもカンボジアは国連の「ロシアのウクライナ侵攻非難決議」に賛成した。

アジアで反対を表明したの北朝鮮とミャンマー軍の政権だけである。2月25日、国家行政評議会(軍事政権)のゾー・ミン・トゥン将軍は、ロシアの支持を表明した一方で反軍勢力の国民統一政府ササ国際協力大臣は自身のTwitterで「国連憲章と国際法に違反しており、ロシアの侵攻は容認できない」とロシアを非難したミャンマー国民統一政府の代表は3月2日の国連総会の対ロ非難決議に賛成した。ちなみに中国、ベトナム、ラオスは非難決議に棄権した。これでミャンマーは対外的に北朝鮮並みに孤立化となっている。欧米の経済掲載とエネルギー資源の高騰で国民生活は苦境に立たされている。

                (-Wikipedia:2022年ロシアのウクライナ侵攻ーからも抜粋)

NHKが報じたミャンマーの近々の状況「深刻な電力不足 クーデター後の混乱や価格高騰で」は、ミャンマーも軍のクーデター以来、欧米やASEAN、日本などから非難され、欧米の経済制裁下の国民生活の苦境を象徴している。

「クーデターで全権を掌握したミャンマー軍の統治下にある電力・エネルギー省によりますと、ミャンマーでは、クーデター以降水力発電所からの送電設備が武装勢力に破壊されたことに加え、価格の高騰により、天然ガスを利用した発電を一時停止しているということで発電量が減少し、各地で停電が頻発しています。最大都市ヤンゴンの中心部では、信号機の明かりが消え、商店も停電して、自家発電機を稼働させて営業を続けていました。電力・エネルギー省は、12日から18日まで国内の天然ガス田のパイプラインの工事のため、電力供給がさらに低下すると説明しています。」と記事にある。

そこに世界的に急騰を続けるガソリン価格がウクライナ侵攻によって諸物価も高騰する懸念がある。

中国、ロシアがミャンマー軍政に武器供与-2月22日、国連特別報告-

2月22日AFP電、掲載。ミャンマー軍の蛮行。

一方、国連でミャンマーの人権問題を担当するトム・アンドリュース特別報告者は22日、昨年2月のクーデター後も中国やロシア、セルビアがミャンマー軍事政権に対し、市民への弾圧に使われている武器を供与し続けているとの報告書を公表した

アンドリュース氏は国連安保理に対し、「ミャンマー市民に対する攻撃や殺害に使われていることが分かっている武器の軍事政権への移転を禁じる決議について協議、採決するための」緊急会合を招集するよう呼び掛けた。(2月22日にAFP電)

翌23日にはロシアのウクライナ侵攻が始まった。ミャンマー国民はついていない。

世界の耳目は一気にウクライナに集まった。これで「ミャンマーの軍による市民の弾圧」報告書は国連で後回しになった。これはミャンマー軍の政権には朗報でも、ミャンマー国民には暗澹としたニュースとなった。

さらにミャンマー国民に追い打ちをかけるようなニュースが報道されている。

AFP電:「ヤンゴンで水・電力不足、給水に列 ミャンマー」

AFP電 3月15日

掲載写真:これが旧首都で最大都市ヤンゴンの夜。 画像:NHKニュースより。

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