雨季の走り、熱帯驟雨(スコール)がやって来た

                           

2019年05月10日

雨期の走り、待望の雨がやってきた

雨期の走り、5月末の午後3時頃の空。場所はコンポントムの街。
プノンペンの観光地、川沿い。椰子の並木の先の垂れこめる雨雲’上空100m以下の雲となる)の下は、驟雨。2018年9月25日、午後12時01分頃。

熱帯驟雨(スコール)が来た。待望の雨である。写真の光景は、プノンペンのトンレサップ川岸、その先、チャトムック(意味:合流点)でメコン川と会し、再びバサック、メコンの2つの川に分かれる。5月6日午後3時過ぎの降雨寸前で気温は37度C。5分程前は38度だった。その時、ネットに表示された体感温度43度。前日は体感温度が45度、ここはインド・デカン高原か?!まさに焦熱の日々であった。気温は正確には百葉箱(あの校庭の一角にあった白く塗られた高床の家形、風通しも考慮したもの)内で測るから、風通しの良い、高さ1m、日陰が条件。だから、車はともかく気温38度でヘルメット付きでバイクを走らせると熱風の中、5分もすると頭がボーとしてくる。晴れていれば、剝きだしの肌はひりひりしてくる。トゥクトゥクのお客になっても熱風は堪える。運転手は事故らないように普段以上に気を使う。

雨期の急な天候変化、変わり身の早いカンボジア人

急な豪雨でもカンボジア人は慣れている。日本人は止めたほうがいい。風邪を引き、こじらせることが多い。雨合羽もコンビニ販売レベルでは、下着もぐしょぐしょで役に立たない。急ぐ用事がなければ、雨宿りが一番。

3時半には全く驟雨である。遠くが驟雨で霞んでしまう。ポツポツの降雨から篠突く雨になるのに5分程。この急激な驟雨が30分後のは小雨に変わるのが熱帯驟雨(スコール)の特徴である。驟雨は雷を伴うといっそう激しくなる。変わり身の早い雨期の天候、原色のコントラストの激しい風土、ここに住むカンボジア人の気質に色濃く影響していることは、間違いない。
3月半ばから5月6日まで、降雨はたった3回ほどでお湿りにもならない。エアコンがなければ、屋内でもいられたものではない。続く5月8日、9日とプノンペンで熱帯驟雨(スコール)が来た。日本でも昔から「雷雨は馬の背を分ける」といようにプノンペンほど規模ともなると、ある場所では豪雨、少し離れた場所では一滴の降雨もないということがある。そして日本の雷雨と同じに熱帯驟雨は移動する。その移動と同様にカンボジア一般の天気の移り変わりは日本とは逆で東から西へ、偏西風ならぬ貿易風の影響か。

急な豪雨でもカンボジア人は慣れている。日本人は止めたほうがいい。風邪を引き、こじらせることが多い。雨合羽もコンビニ販売レベルでは、下着もぐしょぐしょで役に立たない。急ぐ用事がなければ、雨宿りが一番。
雨期には虹や彩雲をしばしばみられる。街中より郊外がよい。

 

カンボジアには「雨乞い」の民俗はない

ところで、カンボジアには「雨乞い」といった民俗は寡聞にして聞かない。この時期、田舎では人々は昼はじっと動かない。4月から苗床造り、耕耘、さらに田植えと農作業が続くが、作業は夜明けから朝9時頃まで、後は昼寝が一般的である。また、国土の全世帯に電気が行渡っているのは、20-30%(2010年時)、田舎では電柱を見かけなければ電気は点いていてもバッテリー発電、これじゃ家は立派でも冷蔵庫も冷房機も使えない。3-5月の酷暑の乾季、人々の多くはただただ耐えるのみ、が、いったん何かあるとハチャメチャになって歯止めが効かないカンボジア人の多くに見られる性格は、こうした風土に根ざしているのだろう。

雨期の午前中。多くはこのように晴れているが、やがて積雲が現れる。

 

正午ちかくになると積雲が次々上空に帯状に並びだすとやがて上昇気流に乗って積乱雲(雷雲)が湧きあがる。やがて熱帯驟雨が来る。

酷暑は花咲く季節

4月は、ゴールデンシャワーの花が最盛期。この花は、タイの国花に指定されている。

カンボジアの季節は、雨季と乾季に2大別、乾季(暑い季節)、雨期(雨の季節)、冷たい季節などの言葉はあるが、春や秋の季節の言葉ない。そのため、欧米の影響から花咲く季節、涼しい季節といった造語があるだけ。四季のある気候帯では、春は花咲き、若葉が芽生える季節だが、カンボジアの場合は花咲く季節は3-6月が最盛期で、実は酷暑の花見となる。注意深い旅行者なら気が付くが、同じ花が咲いている期間が異常に長い。そのためか、カンボジア人の多くに花を惜しむ気持ちはほとんどない。

*ブーゲンビリアの花(当地では「紙の花」という)は、1年中見られる。樹勢の強い樹木。時折、ハイビスカスの花を見るが原生ではない。火炎樹もそうだが、街の街路樹では、タマリンドの木などマメ科の樹木が多い。

火炎樹の色付きは5月から、木々が燃え立つように深紅の花を咲かせる。スコール明けの火炎樹は、とりわけ鮮やかになり、美しい。5-7月末に見られる。

最適の旅行シーズン、カンボジアでは5-8月上旬か11月

当地の旅行、ホテル業界は11月からオンシーズン、6月からオフシーズンに分けているが、旅行最適の時期と言えば、実は6-8月上旬の雨期、11月の乾季の初期である。6-8月は、雨期ではあるが、毎日のように来る熱帯驟雨も午後の1-2時間、驟雨の後は見違える緑が生き生きと輝く、眺望も鮮明である。乾季の11月、気温もやや下がり驟雨も少なく、まだ雨期の名残りの水辺も多く緑も艶をうしなっていない。1月以降の乾季の場合、気温はさがっても眺望は悪い、風に浮遊する土埃ため、遠くは霞んでしい、風景も鮮明さを欠く。最悪の酷暑は3-5月、体感温度が38度Cの日々、花咲く季節だが、水気を失った樹木は酷暑でぐったりしている。この時期の遺跡巡りは、熱中症対策が欠かせない。現地の人も無理をしない季節である。

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