28日(木曜日)、過去数十年で最も強い台風18号「モラヴェ」は、バトナム中部海岸から内陸部にかけて甚大な被害をもたらした。少なくとも160人が死亡した数週間の豪雨に更なる被害をもたらしている。今も被災地で救助活動するベトナム軍が生存者を探している。
怖ろしい鉄砲水 間一髪の救助
動画:「クアンナム省(ダナンの南に隣接する省)ナムトラマイの街中を襲った鉄砲水。流された人が間一髪で救助さらた。」 この動画、ベトナム国内で洪水の恐ろしさを知らせるものとして国内で話題となっている。2020年10月29日の投稿されたもの。前日の28日に撮影 動画:tuoitrenews.vnに掲載
地滑り現場 ベトナム軍必死の救助活動 漁船の転覆、海軍が14人の行方不明者を捜索
29日、重機を備えた数百人のベトナム軍が、19人が死亡が確認され48人が行方不明者のクアンナム省の地滑り現場に救助活動を続けている。
また28日には、12人の漁師の遺体が海上で発見され、海軍は2日前に上陸しようとした漁船が転覆・沈没したため、行方不明の14人を捜索していると国営放送VTVが報じている。
10月初旬以来ベトナム中部地方を襲った一連の暴風雨の結果として、少なくとも160人が死亡し、さらに多くの人々が、主に地滑りで行方不明になっている。

チン・ディン・ズン副首相は声明のなかで、「暴風雨の経路や雨量を予測することはできるが、地滑りがいつ発生するかを予測することはできない」と述べた。
100万人以上の人々が暴風雨の影響を何週間も受けており、ベトナム中部で大雨と数年で最悪の洪水を引き起こした。さらに、台風18号「モラヴェ」は先週末にフィリピンを襲い、土砂崩れと洪水によるフィリピンの死者は木曜日に16人に増加し、28日にはベトナム中部海岸に上陸しラオス南部に抜けた。
フィリピン、べトナム、ラオス、カンボジアを含む地域で長期に渡る豪雨
各地に甚大な被害
ベトナムでは56,000戸の家屋が被害を受け、数百万戸が電気を失い、31日(土曜日)まで中央地域で大雨が降ると予想されている。10月~11月は、ベトナム中部海岸地方を台風が襲う季節だが、今年のような豪雨の連続に台風が加わるのは過去数十年、初めての経験である。隣国カンボジアでも10月だけで40人余の死者を出している。30日の夜、突然の雷を伴う豪雨が断続的に続いている。
フィリピン、バトナム、ラオス、カンボジアはを含む広い地域で長期に渡る豪雨に襲われている。